
Bess-Hamiti / Pixabay
※2021年6月更新
代表的な低位銘柄・キムラタン<8107>について分析します。
国内外にベビー&子ども服を幅広く展開。
近年はウェアラブルIoT事業や保育園事業を行うなど、少子化にあえぐ日本で奮闘するも、一向に黒字化は見えない……。
そんな愛すべき?キムラタンですが、私自身も株主であり、優待を使っていることから、その使用感なども含めてご紹介していきます。
子育て世代はかなり使える株主優待
キムラタンは赤字決算が定着し、疑義注記も付いていることからあまりおススメできる銘柄ではありません。
しかしながら、株主優待の内容は特筆すべきものがあります。
優待券(1枚:2,000円)
200株以上~1,000株未満 | 1枚(2,000円分) |
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1,000株以上~10,000株未満 | 3枚(6,000円分) |
10,000株以上~100,000株未満 | 5枚(10,000円分) |
100,000株以上 | 10枚(20,000円分) |
クーポンキー(1個:3,000円、3,200円、3,500円)
200株以上~1,000株未満 | 1個(3,000円分) |
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1,000株以上~10,000株未満 | 3個(9,000円分) |
10,000株以上~100,000株未満 | 5個(16,000円分) |
100,000株以上 | 10個(35,000円分) |
上記は2021年6月現在のもの。株価と照らし合わせると、約5000円の投資で5000円分の優待が受けられるわけです。
優待を使えばそれだけで元が取れてしまう……というなかなかほかではお目にかかれない優待内容。
まだまだ数は多くないものの、クーポンが使える直営店が8か所と拡大傾向にあり、使いやすさもUP。実際はネットで使えるクーポンキーのみという方も多いとは思いますが、それでも株価の約半値にあたる額の値引きを受けられます。
子育て世代であれば、子ども服は生活上のマストアイテム。
正直私は子どもの着る服にほとんどこだわりがないのですが、実際に利用してみると、周りからの評価もそう悪くはありません。
むしろネット上などでは「キムラタンの服カワイイ!」とファンも散見できるほど。
キムラタンの服可愛いスギィ! pic.twitter.com/X8GNmUcIY9
— くらげさん🎃もみ子11ヶ月 (@Kuragesanchi) 2017年9月30日
子供服、親の趣味丸出しだよね😂
キムラタン可愛いよね!!
うちの回りの男の子ママに人気なのはGAP、ブリーズ、コムサ、無印、ミキハウス!やっぱブランドはガシガシ洗っても強い...!!
— ひまま(ver1.4♀) (@himama616) 2017年10月22日
キムラタンも、株買えた。
6000円で買って、優待券が、合計5000円。
おちびたちは、3歳と2歳なので、まだまだキムラタンで、たくさんお買い物するし、この株も、長期保有の予定。— スマ中 (@addictedsmp) 2017年9月28日
ファンの方はもちろんですが、私の様に「どうせ買うものなんだし……」というぐらいの方も、
持っておいて損はない株と言えるでしょう。
ちなみに権利付けは3月末、優待券の使用期限は10月末となっています。(令和2年度)
肝心の業績は……赤字拡大中
ここまで優待内容について書いてきましたが、肝心の業績についても触れておきます。
決算では黒字予想が出されるものの、もはや毎年の赤字は定着していると言っていい状況です。
株価もこの数年で低迷に低迷を重ねています。
何年も赤字が続いており、2017年10月に発表された「黒字化計画 2018-2019」では社長自らが「不退転の覚悟」で黒字化に臨むと言っておきながら、その気配が見えない……。
これだけでネガティブ感満載ではありますが、一応ポジティブ材料もあるにはあります。
・社長の交代
これまでの責任を取る形でしょうか、社長の浅川氏が取締役へと降格し、筆頭株主の不動産会社レゾンディレクション社長・清川氏が社長に就きました。
レゾンディレクションは企業再生にノウハウを持つ会社ですので、一応の期待を持つことはできるのではないでしょうか。
しかしながら、目に見える変化(数字)はまだまだです。
・中西の買収
2019年3月にベビー・子供向けの服飾雑貨メーカー、中西の全株式を取得しています。中西は微々たるものではありますが黒字の企業。ソックス・シューズ等を手掛ける会社とのことで、シナジー効果に期待できます。
オンラインショップを見ても靴の商品ラインナップが少ないなと感じていたので、こちらが拡充されればユーザーとしてもうれしい限り。
・子供向けウェアラブル市場に参入
2019年夏をめどに、在園中の保育園児の午睡の見守りや体調変化のチェック、保育士の業務軽減などを目的とする「園児見守りサービス」を開発、ウェアラブル市場に参入することが発表されています。全国の保育園が対象ということで、少しでも導入されることを願うばかり。まずは自社運営の保育園からになるでしょうね。
・クーラクール×ハローキティ コラボ企画
近年継続的にリリースされているコラボ商品ですが、早速売り切れ状態になるなど一部で話題になっていました。これだけで業績に直結してくるとは思いませんが、ユーザーに対するアプローチとして攻めの仕掛けは評価したいところです。
株主として5年目を迎え、個人的には応援していきたい企業。
正直優待目的以外での保有はお勧めできませんが、一応ポジティブ材料もあります。
私は3~5年かけて優待取りつつ、株価も上昇しないかな……と淡い期待を抱いています。
動きがありましたら、追記していきます。
※本記事は当ブログ管理人の個人的見解によるものです。
※事実と異なる点などございましたら、コメント欄にてご一報いただけますと幸いです。
【参考URL】
2019/1/17 キムラタン 子供向けウェアラブル市場に参入
2019/1/18 キムラタン 新社長に清川氏 筆頭株主の不動産会社代表